お祝い事に胡蝶蘭を選ぶのはなぜ?その理由や贈る際のマナー
お祝い事に贈られる花として定番になっている胡蝶蘭ですが、どうして皆、胡蝶蘭を選んでいるのでしょうか?このページでは、開店祝い・結婚祝いなどで胡蝶蘭がチョイスされ続けている理由についてご紹介していきます。
また、胡蝶蘭を贈るのに適している場面(シーン)の例や、贈る際の一般的なマナーについても簡単にわかりやすくお伝えしていきます。お花を贈る機会があってその意味合いや基礎的な知識を入れておきたい方の参考になれば幸いです。
あと、胡蝶蘭の値段の相場についても簡単に触れているので、実際に贈る場合の目安にしていただければと思います。
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なぜ胡蝶蘭が「お祝い事」の定番になっているのか?
胡蝶蘭は洋蘭の一種になり、原産地は東南アジアの熱帯地域です。名前の由来は蝶が舞い降りてきたような美しい花の見た目から名付けられています。優雅で華やかなビジュアルや花持ちの良さ、花粉やニオイが少ないことが特徴です。
それでは、なぜお祝い事に胡蝶蘭を選ぶ人が多いのか、その理由について解説していきます。
理由1、豪華絢爛な見た目
綺麗な蝶が舞い降りてきたような美しさは、見た目の印象も良く、絢爛豪華な優雅さを醸し出してくれます。胡蝶蘭の学名は「ファレノプシス・アフロディーテ」というのですが、アフロディーテとはギリシャ神話に出てくる女神のことで、日本では女神ヴィーナスとして知られています。
普通のお花よりも個性的で、一際美しい胡蝶蘭は、その見た目の豪華さが選ばれている理由のひとつ目になります。
理由2、胡蝶蘭が持つ素敵な花言葉
2つ目は、全種類の胡蝶蘭に共通する素敵な花言葉にあります。「幸せが飛んでくる」「純粋な愛」という胡蝶蘭の花言葉は、人生の門出やめでたいシーンにはピッタリです。また、胡蝶蘭は色別でもそれぞれの花言葉を持っており、白い胡蝶蘭は「清純」、ピンク・赤の胡蝶蘭が持つ花言葉は「あなたを愛します」など、悪い意味のものがありません。
花によっては縁起の良くない花言葉を持っているものもありますが、胡蝶蘭に込められた花言葉は素敵なものばかりです。このような素敵な花言葉もお祝い事で胡蝶蘭が選ばれ続けている理由のひとつになります。胡蝶蘭の花言葉についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの「胡蝶蘭の花言葉」をご覧になってみて下さい。
理由3、日持ちする
3つ目の理由として、花持ちの良さが挙げられます。胡蝶蘭は生命力が強く、新鮮な状態で届けられた胡蝶蘭であれば、1ヶ月から2ヵ月くらいは花を咲かせ続けてくれます。また、お手入れ方法も比較的手間が掛からず、一度花が散っても、もう一度美しい花を咲かせることができます。
胡蝶蘭の寿命は長いもので50年とも言われていますから、花の日持ちはもちろんのこと、贈られた相手が末永く花を楽しめるといったところも選ばれている理由の一つに挙げられます。
理由4、ニオイや花粉が少ない
花粉やニオイが少ないということも胡蝶蘭が選ばれている理由のひとつに挙げられます。飲食店や病院などに置く場合、香りの強い花は食事のいい匂いを妨げることになりますので、好ましくありません。花粉が飛ぶこともほとんどありませんので、贈る相手の環境に自然と配慮できるので、それだけ多くの人が贈りやすい花だと言えます。
※入院している人のお見舞いには、「根が付く」という意味合いから鉢植えは好ましくありませんが、花束(ブーケ)などにアレンジすることで鉢植えを避けることができます。胡蝶蘭のアレンジメントについて取り扱いのあるショップについては、こちらの「ひとはな(Hitohana)の評判」を参考にしていただければと思います。
理由5、一年を通して手に入る
お花には旬な季節がありますが、胡蝶蘭は1年を通りて流通しているので時期を気にする必要がありません。厳密に言うと熱帯地域が原産地である胡蝶蘭は寒さに弱いのですが、温室技術が広く浸透した現代にでは室温調整が簡単になり、需要規模の大きい胡蝶蘭を栽培する農家が全国各地に存在します。
胡蝶蘭がお祝い事に選ばれる理由のまとめ
なぜ胡蝶蘭がお祝いのシーンで選ばれ続けているのか、その理由についてお伝えしてきましたが、素敵な花言葉や見た目の美しさに加え、末永く育てやすいこと、花粉やニオイが少なく、贈られた相手の環境に良くない影響を与えないといった複数の理由があることを分かっていただけたと思います。
「お祝い事なら胡蝶蘭が鉄板」と言われているのは、ただ豪華で綺麗なだけでなく、そこに込められる想いや贈る相手への配慮が出来るからなんです。次は、実際にどのような場面(シーン)で胡蝶蘭が贈られているかについて簡単にご紹介します。
胡蝶蘭はどんなシーンで贈られる?
胡蝶蘭と言えば、一般的には「お祝いで贈る花」というイメージが強いかと思います。ここでは、具体的にどういった場面でよく利用されているのか一般例をご紹介します。
まず、取引先や会社関係などでもよく利用されます。具体的には、開業祝い・開院祝い、移転祝い、就任祝い、栄転祝い、昇進祝い、退職祝い、上場祝い、周年祝い、竣工・落成祝いなどが挙げられます。
そして、最近では値段の相場も安くなっているので個人で利用される方も右肩上がりで増えています。具体的には、誕生日祝い、長寿の祝い、引越し祝い、新築祝い、結婚記念日、金婚式、恋人・奥様向け、さらには、キャバ嬢・ラウンジ嬢・お店のママなど、胡蝶蘭を贈る人が多いシーンになります。
また、お祝いのシーンだけでなく、お葬式・通夜、法事・法要などに贈るケースも多くなりました。さらに、アイドル楽屋花、公演祝い、役者様楽屋花、千秋楽祝い、当選祝いといった芸能や政治関係でもよく利用されています。
お祝い事で胡蝶蘭を贈る際に押さえるべきマナーを知ろう
ここでは、胡蝶蘭を実際に贈る場合に気を付けておきたいマナーについて解説していきます。
押さえておきたいポイント
まず、胡蝶蘭を贈る場合に押さえておきたいポイントについて紹介します。
必ず立札を付けておくこと
お祝い事などで胡蝶蘭を贈る場合、他にも多くの祝花が並ぶことになるので、誰から贈られたものであるか相手にわかりやすくなります。逆にせっかく送った胡蝶蘭に立札が付いていないと誰から贈られた物か分からないため、先方にいらない手間を取らせることがあります。
メッセージを添えると好感度が上がる
立札はもちろんですが、簡単なメッセージを付け加えることで好感を持たれやすくなります。最近のショップではメッセージカードのサービスを行っているところも増えましたので、シーンに合わせた雛形が参考になります。
贈る相手の「花を並べるスペース」に配慮する
胡蝶蘭は、花や茎の数が多いほど豪華になるので、出来る限りゴージャスな花を贈りたくなりがちですが、相手先のスペースが小さい場合や祝花が多く寄せられた場合、置き場所に困ってしまいます。出来る限り事前に確認し、贈るお花のサイズにも配慮しましょう。
届くタイミングに考慮する
シーンによって変わってきますが、相手にもそれぞれ都合というものがあります。例を挙げると、開店や開業、新規オープンなどのお祝いであれば、出来れば前日に届くように手配し、どうしても忙しい当日になる場合は朝一には届けたいところ。結婚式であれば、式場への確認も必要になりますが式当日に届くように手配するなど、相手に届くタイミングを考えることです。
気を付けないといけないタブーって?
胡蝶蘭を贈る時のマナーとして、押さえておくポイントと共に気を付けておきたいのが、知らない間にやってしまいそうなタブーがあります。次はそのタブーについて紹介しておきます。
宛名やお祝い名を間違えないこと
相手の名前を間違えるのはとても失礼な事なので、宛名やお祝い名については複数回確認するようにしておきましょう。漢字が分からなかったりする場合も曖昧にせず必ず確認してください。
結婚式などには割れる数字である偶数は避けること
結婚式では、割り切れる偶数を「別れる」「割れる」という意味合いからタブー視しています。3本立て・5本立て・7本立てなどの奇数の胡蝶蘭を選ぶと良いでしょう。蛇足ですが、4という数字は不吉とされているので、結婚式だけでなくその他のシーンでも4本立ては避けたほうが良いです。
入院のお見舞いには鉢植えを贈らないこと
病院に入院している方のお見舞いには鉢植えを贈らないようにしましょう。「根が付く」根が張る」との意味合いからお見舞いに鉢植えはタブーです。お見舞いに胡蝶蘭を贈りたい場合は花束にして根を取り除いた状態で贈りましょう。
新築・移転・開店祝い等では赤色を選ばないこと
赤は「火」を連想させるため、新築・移転・開店祝いなどに赤い胡蝶蘭を贈ることはタブー視されています。赤一色のラッピングも避けるようにしましょう。ただ、赤やピンクの胡蝶蘭には、「あなたを愛します」という花言葉を持っているので、告白や恋人の誕生日、夫婦の記念日などには適しています。
胡蝶蘭の花言葉に関しては、こちらの「胡蝶蘭の花言葉|完全解説」に詳しくまとめていますのでもっと調べたい場合はそちらをご覧になってみて下さい。
メッセージには「忌み言葉」を使わない
お祝いに胡蝶蘭を贈る時、メッセージを加えることでより気持ちが伝わり相手に喜んで貰えますが「忌み言葉」には注意が必要です。例を挙げると火を連想させる「焼ける」「燃やす」「赤」「煙」「火」「焦げ」、会社経営などで不吉とされる「倒れる」「負け」「敗れる」「散る」「傾く」など、不吉なことを連想させる言葉は使わないようにしましょう。
お祝い事で胡蝶蘭を贈る際の相場
胡蝶蘭を贈る場合には、シーンに合わせた値段の相場があるので、あまりかけ離れたものを選ぶのは、マナー違反と思われても仕方ありません。ただ、それぞれの関係性があるので一概には言い切れませんが、一般的な相場感は知っておいた方が良いでしょう。
開店・移転・就任など胡蝶蘭の相場
■親しい知人や友人なら⇒ 1万円〜5万円くらい
■家族や親類なら⇒ 1万円〜2万円くらい
■取引先や仕事関係なら⇒ 2万円〜5万円くらい
※会社同士なら相場に上限はありません。
個人的なお祝いやプレゼントなど胡蝶蘭の相場
■友達や恋人へのプレゼント⇒ 3千円〜1万5千円くらい
■親類などへのフラワーギフト⇒ 5千円〜3万円くらい
■知り合いなどへの贈り物⇒ 1万円〜3万円くらい
相場についてもっと詳しく調べたい場合は、こちらの「胡蝶蘭の相場」に分かりやすくまとめていますのでご覧になってみて下さい。
胡蝶蘭を贈る場合におすすめな通販ショップは?
胡蝶蘭がお祝いの花に選ばれ続けている理由や贈る際のマナー、簡単な値段の相場についてお伝えしてきましたが、実際に自分が贈る立場になった場合、どこでどのように注文すれば一番良いのか迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は、ネット上から簡単に注文出来て、立札やラッピング、メッセージなども全て手配してくれる胡蝶蘭の通販ショップがおすすめです。
お花屋さんの店頭で選ぶよりもラインナップが豊富で、産直スタイルを採用しているお店が多いので中間コストが掛からず値段も割安になります。評判の良い人気店をまとめていますので、実際に胡蝶蘭を贈る機会がある場合には参考になるかと思います。
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